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イオン銀行と連携して留学生向け日本語科目でインターンシップ研修を実施しました
2018年秋学期、言語教育研究センターの留学生向け日本語科目「インターンシップのためのビジネス日本語」では、株式会社イオン銀行により、ビジネス日本語習得のための実践的な講義と実地研修の機会をご提供いただきました。
当科目は、日本語上級レベルの留学生を対象とした科目で、留学生が日本で就職活動やインターンシップを円滑に行えるように、その概要・流れ及び企業が求める人材を知った上で、必要となる準備やビジネスマナー、企業文化を学びながら、ビジネス日本語を習得します。受講生は、中国、韓国、台湾、アメリカからの留学生6名で、いずれも日本や海外での日本支社への就職を希望しています。
まず、事前講義では、イオン銀行金融リテラシー推進室の宮地貴子室長が、事業紹介や会社の強みを知るためのビジネスモデルキャンパスのレクチャーを行い、学生は実践的に会社や業界研究の方法を理解することができました。また、日本特有のコミュニケーションスタイルや、名刺交換などのビジネスマナーも実技を通じて習得しました。当初、学生たちは、企業の方による講義ということで緊張と不安を感じていたようでしたが、宮地室長が学生たちの緊張をほぐしながら進めてくださったおかげもあり、講義内容が理解でき積極的に参加できたことで自身の日本語力にも自信が持てたようです。
1月25日には、イオン銀行本社にて、インターンシップ研修が行われました。各部署の様子や海外支社とテレビ会議をする部屋などを見学し、社員の方々が忙しくお仕事をする職場の雰囲気を肌で感じました。その後、ワークセッションでは、外国籍の若手社員の方々から所属部署の紹介があり、人事、企画、国際事業、分析など様々な部門で活躍されている様子を伺いました。学生は社員の方々と交流しながら、日本企業の文化・ルール、就職活動やイオン銀行での働き甲斐について、積極的に質問し、議論を交わしました。
総括の時間には、学生からは「銀行は堅いイメージがあったが、楽しそうだった」、「外国人として就職活動に取り組む話が参考になった」、「先輩方の仕事への熱意を感じた」といった感想が述べられ、初めての実地での経験に充実した表情を見せていました。
担当の米澤昌子特任准教授は次のように評価しました。この4ヶ月で、学生はインターンシップや就職活動について具体的なイメージが抱けるようになり、今後それらに向けて何をしていくべきかも理解できたようです。また、ワークセッションでは、外部の方と接する際の姿勢や、ビジネスの場における適切な表現の運用等日本語によるコミュニケーション力の向上の成果が見られました。
イオン銀行の社員の方との交流や、実地研修を通して、学生たちは教室の中だけでは経験できない貴重な学びを得ることができ、研修終了後には、「自分の日本語に自信がついた」、「今後の就職活動に活かしていきたい」と語っていました。