教員ブログProfessor's blog

一方通行の授業にしないための取り組み ~英語で学ぶ心理学~

今井康博(英語・Academic Communication担当)

今回は、みなさんに授業の様子を少しでも伝えたいと思い、私が担当している1年次必修英語Academic Communication(上級I)(以下、AC)のために独自に作成・使用している動画教材を紹介します。

ACでは英語「を」学ぶではなく、英語「で」学ぶという発想から、具体的な科目内容をコースのテーマやトピックとして取り上げますが、私のクラスでは、心理学関連の内容を扱っています。

その際、私が教室で一方的に講義をするのではなく、学生たちに「予習」としてこれらの動画を自宅等で視聴してから授業に参加するよう指示しています。教室では動画を視聴して理解したことや疑問点についてディスカッションやグループワークをする時間を多く取るようにします。これは「反転授業」と呼ばれる教授・学習方法で、これまで教師による一方的な講義という形で授業時間中に行っていた「学習のインプット」を教室外に持ち出すことによって、より多くの授業時間を意見交換や協働作業など「学習のアウトプット」に配分できるようになります。もちろん動画教材は復習にも活用し、理解不十分な点を繰り返しチェックできる、視覚的イメージがあることで内容をより記憶しやすいなど、学習効率を上げることが期待できます。

動画教材を使った反転授業の実践にはクリアしなければならないハードルも多いものの、実際に学習を体験した学生たちからは「授業内容の理解が深まった」、「動画を使う学習はやる気が出る」、「移動中にできるのがとても良かった」といった声が寄せられています。

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